2008年版「このミステリーはすごい!」1位となった作品です。
昭和20年代から三代にわたって警官となった男たちの物語です。
何がスゴイって、安い警察小説と違い、英雄が一人もいないこと!
好きなんですよねぇ、英雄不在の小説って。
昭和の暗い部分を描き、そのなかで地道に生き続けた家族の歴史には、深みと重みがあります。
が、考えてみればこれって、みんなの家族が通ってきた道でもあるわけで・・・。
そう考えると、ひとしおな訳です。
身近な歴史には、英雄を見つけづらいものです。
でもこういった素晴らしい小説を読むと、地味な、普通の人々のなかにこそ、英雄が隠れていることを知り、胸が熱くなるものですね。