姑獲鳥の夏 京極夏彦

2009年8月17日 16:21

「この世には不思議なことなど何もないのだよ・・・」 
言わずと知れた衝撃のシリーズ第一弾です。

私が京極夏彦の小説を読むようになったのは、
ジョナサン・キャロル好きな会社の同僚にすすめられて以来です。
他人に勧められて本を開くなんてことのない人間ですが、
このときばかりは人の話は聞くものだと、思い知った次第です。

衝撃でした。
ホントに面白かった。
とりこになった。
眠れない、仕事も手につかない、食事も喉を通らない、
ともかく、
読み終わるまでは。

私がとくに好きなのは、
京極堂と関口氏があらゆる事柄について論じ合うシーンです。
あんなふうに自分の考えをとことん語りあってみたいっ。
いつも羨ましく、また自分が参加しているつもりになって読んでいます。

それから「南総里見八犬伝」のように仲間たちが助け合って(?)、
事件を解きほぐしてゆくところにも弱いです。
これは「巷説百物語」にも通じるところがありますね。

またこのシリーズを読み始めてからは、
民俗学の本が大好きになったし、
南方熊楠の本も好きになってしまいました。

おどろおどろしい妖怪の挿絵とも相まって、
明治頃版の「高野聖」(鏑木清方の挿絵)の雰囲気です。

このシリーズの続作を心待ちにしています。
どうか京極夏彦様よろしくお願い致します。

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