影の現象学 河合隼雄
今日は河合隼雄さんの書物を。
これまで数々の著作を読んできました。
それらは人生の大きな助けとなるものです。
亡くなられたと聞いた時はショックでした。
もっと沢山のお話を聞いていたかった、と感じました。
この『影の現象学』を読むと、
大谷崎の『陰翳礼讃』が思い浮かびます。
光あるところに必ず影も存在します。
人の内面も同様で、
心の底にいるもうひとりの自分の存在を感じたとき、
それが吉とでるか凶とでるか?
そんな危機に直面したときに、
自分をひろげる手助けをしてくれるのが、本書のような書物です。
著者は日本におけるユング心理学の第一人者です。
そのユングの言葉。
「影はその主体が自分自身について認めることを拒否しているが、
それでも常に、直接または間接に、
自分の上に押し付けられてくるすべてのこと
―たとえば、性格の劣等な傾向や、
その他の両立しがたい傾向―を人格化したものである」
なんとも切ない言葉です。
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