世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン
今回はしぶいSFです。
マニアではないのですが、
小学生の頃に『見えない友達34人+1』を読んで、
それまで知らなかった世界をのぞき、
ひとり胸を高鳴らせたことをいまだに覚えています。
さてこの『世界の中心で愛を叫んだけもの』ですが、
タイトルに聞き覚えのある方は多いと思います。
ただし我が邦で話題になった、アノ小説とはだいぶ違うものです。
死にゆく幼い恋人を抱いて泣き叫びたいような人にはオススメできません。
どこまでもハードでクールな小説なのです。
早川書房からでている短編集のタイトルになっています。
いくつか特にすきな短編をあげると、
世界の中心で愛を叫んだけもの:
イノセントな愛は怖くて哀しいっす。トルーマン・カポーティSF版という感じ。
101号線の決闘:
コレが面白いっ!!バトルイズビューティフルな1編。
サンタ・クロース対スパイダー :
パロディものでこんなに可笑しいのってはじめて。
少年と犬
ふぅん、こんなのも書くんだぁ、オッサンやるねぇ、という感じ。
なにしろこの本、著者の前書きが面白い。
その無茶苦茶さが。
しかし文章がかなり美しい。
とくに波のレースを描写するシーンなんか、ハッとします。
そんなのも含めて、
私はこの本を読むと、どうしてもカポーティが浮かんでしまう。
SF作家では一番文章がウマイと思うのです。
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