8.作者や行の最近のブログ記事

2010年11月11日 16:29

はじめにアニメで見て、なんだこりゃあ?
と思ったのがきっかけで読んでみました。

「黒塚」というのは、
福島県二本松の安達ヶ原に伝わる鬼婆伝説が元になった能の演目で、
手塚治虫もこれを題材に漫画「安達ヶ原」を描いています。

旅人を殺して喰らっていたという鬼婆伝説というのが、
切なく怖いお話で、
そんな言い伝えに後世の偉大な作家たちが取り組むというのも、
なんともロマンチックなお話だと思います。

本書の「黒塚」はもともとお芝居用に書かれたものだそうで、
視覚的に訴える面がかなりあるように思いました。
時空を超えて求めあう魂の物語にはゾクゾクさせられます。

2010年8月26日 16:36

久しぶりに横溝正史の世界に浸りたいと手にした文庫本。
短編集なので気軽にね!なんて思っていたのが大きな間違いで、
あのエログロ世界にどっぷりハマってしまいました。
いまどきもっと強烈で残酷なミステリなんて沢山あれども、
やはり大横溝の世界は深くて暗いてはかり知れませんね。
おまけにミステリ仕立ての怖ぁい夢まで見てしまいました。
はぁ~、暑くてただでさえ寝不足なのに・・・。

「魔女の暦」のなかではいつも飄々としている金田一耕助の、
深い孤独を物語るシーンがありますが、
あそこで不覚にもグッときてしまったりもしました。

怖いし、切ない。
金田一耕助にしばし寄り添ってみてはいかがでしょうか。

2010年7月15日 14:42

大好きな「遠野物語」は何度読んでも良いです!
岩手県の遠野町の知人を伝手に、
地元の古老などから聞いた民間伝承をまとめたものですが、
どの話もゾクゾクするような面白さが詰まっています。

柳田國男は、こういった民俗学の基本となる民間伝承を集めるにしても、
そういったことを語れる古老がみつけにくくなったと書いています。
古老とは、ただ歳をとっていれば良いというものでなく、
世の中のいろいろな動きに振り回されず、
静かに客観的な視点をもって世間を見渡し生きつづけ、
自分の見たもの聞いたものを後の世代にも伝えようという使命感をもった年寄りであると。
はたしてそんなふうに歳をとれたらと思いませんか?
アンチエイジング、なんて言ってる場合か!
と言いたいです。

アメリカのポール・オースターも以前「ナショナルストリープロジェクト」というのをやって本も出しました。
是非、現代の日本でもそういったムーヴメントを起こすべきではないでしょうか。

2010年5月31日 14:10

検索サイトは、ネットの迷宮を旅する現代人にとっての水先案内人です。
コレなくしては何処にも行けないという人が、殆どなのではないでしょうか?

また情報を発信したい側にとっては、
自分のサイトが誰にも気づかれずにこそっと存在しているという事実ほど、
寂しい気持ちになるものはありません。
これがビジネスツールとして、営業戦略として、ネットを利用したいという人にとっては、
まさに死活問題。
なんとしても検索サイトへの上位表示を目指したいのではないでしょうか。

という現状にあって、もはやSEOの技術はなくてはならないものとなっています。
書店やネット書店でも、常にSEO関連の書籍が発売されています。
さまざまな噂が流布され、情報の多さに翻弄されている人も多いはず。

本書は、検証に裏打ちされた論理的な内容で、
しかも即実践できるような流れで構成されているので、
SEO初心者にも経験者にもおすすめできる本です。

情報発信したいなら、SEOのスキルはもはや常識。
是非この本でその技を身につけて欲しいです!

2009年10月15日 16:06

今日はキッド・ピストルズでお馴染みの、
山口雅也氏の長編小説です。

この『生ける屍の死』はキッドやピンクが現世界アメリカに現れたら、
という主人公たちの物語で、
葬儀場が舞台となっています。
アメリカの葬送のしきたりやエンバーミング技術など、
道具立ても面白くて飽きさせません。

とくにグリンとチェシャには泣かされます。
破天荒なミステリで、コメディタッチで書かれている本作ですが、
主人公たちのパンクファッションに込められた(隠された?)心が見えると、
ホントに涙がでそうになるから不思議です。

面白いカラクリや人情に飢え、厭世的な気分におさらばしたい人にはオススメ。

2009年7月13日 16:21

この本は知人にすすめられて読みました。
面白かったし、感動すらしてしまって、我ながら驚いています。

なぜに驚くほどかというとですね、
第一に、私の場合、人から勧められた本で面白いのって、滅多にない。
第二に、タイトルからしてなんだかイヤ(食品不信をあおるような内容かと思った)。
でも全く違うものでした。
1にも2にも、食わず嫌いはいけない、という良い教訓になりました、はい。

まず基本的にこの本の主題は、
一部の意識高き人々の間で声高に叫ばれている「食品の危険」ってホントかウソか?
といったところです。

作者は食品業界に20年いて、貿易などを行い(専門はウナギ)、
食品流通の実態を熟知しているとのことで、
さすがにいろいろな詳しい情報がでています。

で、
私の心にきたのはそういった情報より何より(それらも面白かったけど)も、
「食品」というものにかかわる全ての人や物に捧げる、
作者自身の感謝の念が伝わってきたことでした。
そういったハートある文章は、
こういった分野の本では珍しいと思うのです。

読後は私も、食べ物に対する感謝の思いを、
以前よりも意識するようになりました。
何よりも大切なことをあらためて教わった気がします。

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プロフィール

読書をこよなく愛する女。昭和生まれ。魚座。戌年。

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