待ちに待った、村上春樹の新作『1Q84』です。
100万部超えたということで、巷でもすでに話題になっていますね。
売り切れ御免のせちがらい世の中ではありますが、
探しまわって辿り着いた神田の裏路地、
人々から忘れ去られたシブい本屋に、
キチンと上下巻揃って平積みされているのを見つけました。
いまだに探しまわっている人々には悪いが、すでに2回目読んでます。
だって、よくわからないんだモン!!
1Q84は、周知のように1Q84年を舞台にしたストーリーです。
1Q84年は、私たちが現実に過ごしてきた1984年とは少しだけ違う世界みたいです。
ズレているというか、別の世界が展開しているというか。
これはミステリーやファンタジーの世界とも違う、村上ワールドです。
読んでいて感じたのは、
一体、どれだけの人がホントの1984年を共有してるのだろうか?
ということです。
だって、ワタシの1984年とアナタの1984年は、まったく違うものですよね。
もしかしたらアナタの1984年は1Q84年かもしれないし、
ホントの1984年なんて、そもそもあるのか?ないのか?
なぁんて、だんだん居心地が悪くなってきます。
こんな気持ちになるのは、村上春樹の小説を読んだときくらいです。
そうやって居心地の悪い思いをさせて、何かを喚起しているのだと感じます。
示唆し、導く。
コレが怖いんですよね、ホント。
ストーリーについてはネタバレになるので書けませんが、
そんな居心地の悪い思い、
忘れていた幼いころの出来事、
痛ましい思い出、
心の奥があたたかくなるような言葉、
夜空の月、
忘れえぬ人々、
私たちをとりまくそうしたことどもに思いをよせて、
弔いのひとときを送りたい気分の人には是非オススメの本です。