短編集「千年の祈り」で沢山の感動をくれたイーユン・リー初の長編小説です。
その静かな語り口から紡ぎだされる物語には、かなり強烈なインパクトがありました。
フィクションだということはわかってはいるのですが、これからは中国の人たちを見る目が変わってしまいそうです。
あなた達は一体、どんなものごとを乗り越えてきたのかと・・・。
近代中国の歴史というのは、隣国でありながら、日本で平穏に生きてきた私のような人間にははかりしれない試練であったのだと感じました。
以前から「中国って何でもケタが違う」という印象はもっていましたが、その理由の一端がわかったような気もしました。
何よりも、さまざまな試練を乗り越えて、それでも生きる人々の逞しさに心が激しく揺さぶられるのを感じます。
そして、そんな人々の生きざまを描いたイーユン・リーの筆力には脱帽!と感じました。