O・ヘンリ短編集 O・ヘンリ
またも短編集です。
大久保康雄氏訳の新潮文庫短編集1です。
これまたスッゴク面白い本であります。
O・ヘンリの作品には、
社会の端っこの、ほんのりと薄暗い辺りに住まう人々が、
数多く登場します。
そうです。あなたやわたしのような、です。
普通に生活しているつもりでも、
たまに、ある日突然ホームレスになったらどうしよう?
とか、やむにやまれぬ事情で犯罪者になっちゃったりすることもあるかも?
なんて思って不安になったりすることありませんか?
大丈夫。
そんなときにはO・ヘンリを読んでおけば安心です。
どんな不遇におちいっても、きちんと生きていけるぞ、
というような、妙な安心感を得ることができます。
しかも文章のはしばしが美しい。
描写や隠喩が細やかで風のように軽やかで。
そんな言葉の流れに浸っているだけでも至福です。
特に好きな1編は、
「ハーグレイブズの一人二役」でしょうか。
これをきちんと読めば、
最近テレビなんかではやっている「ちょっといい話」モノが、
如何にチャチか、わかるはずです。
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